身体をうまく動かせば、身体はうまく動く
JKFでは、ミットの持ち方も、ある程度の基本を揃えています。全員が同じ基本にしておけば、すっぽ抜けなどによる怪我の可能性はぐんと下がります。
見よう見まねではなく、まずは口頭で理屈を伝えます。基本をなるべく揃えるために必要なことです。最初は、その理屈がよくわからなくても大丈夫です。後から「はっ」と気づくこともあるでしょう。
また、JKFでは、怪我のしにくいフォームの習得を優先しています。
理にかなった身体の動きを身につければ、怪我もしにくく、かつ威力も高くなります。
私佐藤嘉洋は、現役時代、頑丈で怪我の少ない選手として有名でした。17年間のプロ生活、一度も欠場せずに完走できたのは大きな自信になっています。
引退後、合氣道に触れる機会があり、身体をうまく動かす感覚を学びました。また、格闘技医学のDr.Fさんの本では、合氣道の理屈を科学的に表現されていて、より言語化できるようになりました。
怪我が少なかった理由の一つは、負担のかかりにくいフォームだったということです。自分のフォームを理屈で考えることができました。そして合氣道と格闘技医学に触れたことによって、身体をうまく動かせば、身体はうまく動く、という当たり前のことに気づかされたのです。
今、自分の身体をうまく動かすことに面白味を感じています。健康寿命に直結するんじゃないか、と期待しています。JKFでも、会員さまの年齢や体型、柔軟性などに合わせて、身体に負担のかかりにくいフォームを提案しています。
身体をうまく動かせば、身体はうまく動きます。
インストラクターになれるくらいの知識
YouTubeなどで学んだ応用技を試すのは楽しいですよね。色々な技術に触れることは、視野も広がります。しかし、どの技術に触れるか、はとても大切です。真逆の理論の師を二人持っても、上手くいきません。
まずは基本を身につけてからの方が、見極める力も身につき、応用技にもより活きます。
JKFでは、キックのガードを習うまでが基本と考えてください。技術の知識だけは、インストラクターになれるくらいのものを提供している自信があります。それ以降は、人それぞれの体格、年齢、性格などに応じて、適宜アドバイスさせてもらっています。JKFの基本は、とても怪我の少なかった選手の基本です。
余談ですが、ちょっと厳しいプロの観点からすると、基本をおろそかにした応用は、穴が多すぎる(大きすぎる)ので、基本が備わっている側からすると、恐れるに足らずです。
明るく生こまい
佐藤嘉洋