伊藤亜紗著『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』

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元講談社の編集者で私の文章の師でもあり友人でもある田丸尚稔(なおとし)さんからいただいた本。

著者の伊藤亜紗さんはわかりやすく論じてくれたが、内容が濃いので理解できたのはおそらく1割くらいか。芸術と身体に関して、はっとするような知識、面白い感覚を得た。いろいろと自分の周りにおいても活かせることがあるかと思う。手元に置いて見返したい。

「私は顔をさわる」と呟いてから自分の顔を触ると、何気なく顔を触ったときよりも意識されて身体が動く。だから少し変わった触感になる。ぜひ試してみてほしい。これは運動にも転換できそうだ。

ところで今、私はブルート通信1001kickで具鷲小説という読切短編を書いている。人の想像力に訴えかける小説作りを心がけ、試行錯誤している。小説の醍醐味は、人それぞれに独自の想像世界を構築できることだ。量子力学にも通じるところがある。この本を読んでまた、より魅力的な小説を構築できそうで楽しみだ。

ありがとうございました。