浅川芳裕著『ドナルド・トランプ黒の説得術』
敬愛する経営者、SYSホールディングスの鈴木会長からのお誘いで、神楽坂の勉強会に参加させてもらった。そのときの講演者、浅川芳裕さんの著書を購入し、読み終えた。
当然、多くのことを学べた。
ブランディングについて素晴らしい記述があったので引用する。
よいブランドを構成する5つの必須要素(専門家メリー・パワーズによる)
1.ユニークなポジショニング
2.はっきりと定義された目的
3.ブランド価値
4.ブランド・パーソナリティ(人格)
5.説得力のあるメッセージ
トランプ大統領は、使用するボキャブラリーをどんどんシンプルに簡略化し、民衆にわかりやすいように変化させていった。それはまるで長編小説『戦争と平和』を書いたトルストイ(佐藤の読書感想文はこちら)が、晩年に『イワンの馬鹿』などの絵本で子供でも理解できるシンプルな言葉を使用したことと重なった。
自分の言葉は、元々は頭の中にあったものだ。一度言葉や文章で発すれば、皆に理解してもらえる、と勘違いしがちだ。しかし、全くそうではない。一度伝えただけで心を揺り動かしてくれるのは、自分以外にはそういない。伝え続けなければならないのだ。何度も何度も。耳にタコができるくらいに。
心身に浸透させたい言葉は思うだけでなく、常に口に出したり文章に書いたりして繰り返そう。大切なスタッフと、大切なお客さまの心に届くまで。
キックボクシングで名古屋から日本を元気に!
というコピーも、局地的に知名度のある局地的な発言に過ぎない。外に伝わるのはほんの僅かだ。だからSNSの投稿などで、私は同じことを繰り返し言い続けている。トランプと規模は全く違うかもしれない。しかし私は、
キックボクシングをメジャーにしたい
のである。もちろん我心もあるけれど、私はなるべくそれを引っ込めて活動しようと心がけている。
使いまくってください
全国のキックボクシングジムの方々も、遠慮せずにこのコピーを使いまくってください。たまたま宇宙から私の元へ降りてきた授かり物です。みんなで共有しましょう!
キックボクシングで◯◯から日本を元気に!
は大変有効なキャッチコピーです。キックボクシングで健康な人を増やし、医療費を削減し、仕事の能率をアップさせ、経済を豊かにし、日本を元気にしていきましょう!
最初の一歩は驚くほど小さい。自分以外には誰にもわからないくらい。しかし、その一歩は、踏み出さなかった者よりも間違いなく尊い。仮に結果が出なかったら出なかったで構わない。
「時代がたまたま自分に追いついていないだけさ」
と強がっておけばいいのである。
明るく生こまい
佐藤嘉洋