新村出編『広辞苑第七版「か」行』
辞書の旅を始めたのは2013年。最初に読んだのは小型辞典の新明解国語辞典。
2023年から読み進めている広辞苑はなんと中型辞典。当然だが、ページも語彙も一段とボリュームが増えている。
辞書の旅と書道に時間を取られ過ぎて、月に1冊読む目標が厳しくなってきた。2018年から毎月読書感想文を綴ってきたが、もう限界である(笑)
本は映画と違って2時間では読めない。私は速読しない。じっくり読むと決めている。
ということで、これからは広辞苑の読書感想文で誤魔化しながら、他の本を読もうと思う。このスタイルでいけば久しぶりに長編を読んでもいいかもしれない。たとえば『源氏物語』だとか、たとえば京極夏彦とか。
さて、それぞれの語は毎日Twitter(X)、Instagramなどでアップしているし、YouTubeでは具鷲書展も開催しているので、なるべく内容が被らない読書感想文として綴っていこうかなと思う。
広辞苑の「あ」行を読み終えた私は、すぐに「か」行に突入した。日本語は「あ」「か」「さ」行が半分を占める。だから先憂後楽(せんゆうこうらく)。辞書の旅は序盤に歯を食いしばって乗り越えさえすれば、あとはすいすいすいなのである。
しかし私は「か」を油断していた。
意外と長かった。調べてみたら、「あ」よりも多かった。特に「かん〜」シリーズが多かった感。下はその中の簪(かんざし)。書は篆書で表現してみた。面白い形でしょう?
「き」「く」「け」はすいすい進んだが、「こ」もまた長かった。
恋では3冊の辞書の語釈をすべて混ぜたラブレターが生み出された。
ラブレター
あなたに深い愛情をいだいています。
あなたの存在が身近に感じられるときは、他のすべてを犠牲にしても惜しくないほどの満足感・充足感に酔って心が高揚してしまいます。その一方、一緒に生活できなくなる破局を恐れたり、亡くなってしまったときの不安と焦燥に駆られたりすると、あなたに強くひかれて切ない気持ちにもなります。
わたしはあなたを強く慕っています。
あなたとわたしには思慕の情があるはず。
恋慕とも言えます。あなたと二人だけでいたい。
二人だけの世界を分かち合いたい。
切なくなるほどあなたが好き。
わたしはあなたに恋をしています。ああ、これが恋愛なのですね。
新明解国語辞典、明鏡国語辞典、広辞苑