映画『ラ・ラ・ランド』

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序盤は仕事終わりに見始めたこともあって話の展開についていけず、ちょっと分かりづらいところも多かったので途中で寝落ちしかけた。

しかし、ジャズピアニスト扮する主人公と、チャンスを掴みとったヒロインの恋愛模様は、心の奥がズキュンズキュンと軋みやがる。

「ずっと愛してる」

若かりし頃、誰もが誰かに告げたセリフだろう。

けれど、それがそのまま成就する人は全体の1%にも満たないのではないだろうか。

最後、主人公がヒロインの前でピアノを弾くシーンを思い出すだけで、鳥肌が立ち、涙ぐむ。

たった今、その部分を見返してまた涙した。

今のこの現実は、今のこの世界がすべて。

でもきっと、どこか違う空間には、今のパートナーではない他の誰かや、当然昔のパートナーと一緒に歩んでいる未来もあったに違いない。

頭で思い描けることはすべて、どこか違う世界で起こっている。良いも悪いも。

でも、たぶん、自分はこの世界でよかった。

あの人とあの人に出会えて、そして別れたり出会ってきたからこそ、あの出来事とあの出来事があったからこそ、今の人間関係があり環境がある。

それは恋愛だけにはとどまらない。

仕事でもそう。友達や仲間との関係もそう。

あのときああしていたら、今とは違う現実があったはずだ。

自分の軽率な行為で相手を傷つけたり、勇気を出して行動した結果誰かを救ったこともある。

思いやりのある行動をあそこでしていれば相手を傷つけることもなかったし、怖気付いて立ちすくんでいたら誰かを救えなかっただろう。

あそこで勝ったと思って守りに入らなかったら、勇気が無謀になってあそこで逆に倒されていたら……

すべての選択肢の分だけ世界がある。

つまりは無限にある。

ああ、自分はココで満足です。

充分しあわせです。

これから先、側から見れば不幸にも見えることもたくさんあるだろう。

その度に私は決して屈せず、そのすべてを乗り越えてやろう。

そして死ぬときに辞書を1ページ読んで、笑い飛ばしてやるのだ。

「ああ、楽しかったなあ」

と。

明るく生こまい
佐藤嘉洋

【追記】2018年10月13日から辞書を1日2ページ読むことにしました。