ナイツ塙宣之語、中村計著『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』
私はお笑いマニアというほどではないけれど、お笑いは好きな方である。
笑わせてくれると幸せな気持ちになれるから。
トップのお笑い芸人のバランス感覚
そして数あるお笑い芸人の中でも、ナイツはとても好き。
まず、話が本当にうまい。よどみない。
淡々とした話し方の中にも、「ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないの?」というくらいにシニカルな毒をグイグイ入れていく。
それが痛快なのである。
「感動させて泣かせるのは簡単だけど、笑わせるのは難しい」とよく言われる。
確かにその通りかもしれない。
たった一人だけを笑わせるならば、身内ネタを織り交ぜれば何とかいける。
しかし、会場にいる人たちの多くを笑わせるには、ただ身内をコケにするだけでは笑いの範囲が限定されてしまう。
また逆に、会場にいる全員を笑わせようとターゲットを広げ過ぎてしまうと、笑いの深みが薄まるような気がする。
この塩梅がとても難しい。
トップの人たちはそのバランス感覚が秀逸なのである。
漫才はボケで笑い、ツッコミでさらに笑うというのが理想。
と塙宣之氏は語る。
なるほど、ボケの時点でクスクス笑わせることができれば、あとは小気味のいいツッコミでそのクスクスを爆発させてくれるということか。
大会というのは、その後の発展を考えたとき、初代王者が誰になるかが、とても重要です。その大会の「格」が決まるし、方向性も決まります。
私も輝くことができたK-1MAX。
おかげさまで初参戦の2005年〜2011年まで、全大会に出場することができた。
そのK-1MAXの初代王者は、準決勝で魔裟斗を破り、決勝でガオラン・カウイチットをKOしたアルバート・クラウス。
もしもあそこで生ける伝説と言われたガオランが優勝していたら、K-1MAXの「色」はどのようなものになっていたのだろうか。
言葉をかぶせてしまうのは論外。
相手が話し始めたら最後まで聞く姿勢を心がけているが、どうにも止まらず、たまにやってしまう。反省である。
お笑いというエンターテインメントにおいて、最強の武器は、お客さんに人間そのものがおもしろいと思ってもらえることです。
いかに恥を忍んで、その人間をさらけ出せるかである。
私の主催している佐藤嘉洋ランキング(1季節に1度発表しているグラビアアイドルのランキング)なんてのもまさにそう。
ただ1度だけの開催だと冷笑されただけに違いない。
しかし公表して7年も経つと、信じられないことだが固定ファンが生まれてくるのだ。
私にとっての最強の武器は、継続である。
一見バカバカしいことでも、発信し続けていれば、だんだんと認められるようになってくる。
プリン職人ならプリンを作りなさい。漫才師ならネタを書きなさい、って。
哲学者ならモノを考えなさい、ということか。
餅は餅屋である。
私はキックボクサーなので、キックボクシングのことしか知らない。
だからフィジカルトレーニングのことは、東京のパーソナルトレーナーに師事している。
佐藤嘉洋ランキングを正当化したい……
好きなものを異様に熱く語るだけで、それはボケになる。
そう、ここまで読んだあなたならピンと来たことでしょう。
まさに佐藤嘉洋ランキングのことだ!
週刊SPA!でコメンテーターデビューを果たし、佐藤嘉洋ランキング年間アワードも開催され、グランプリ受賞者にはトロフィーの授与も実現した。
さらにはAbemaTVやラジオ番組でも佐藤嘉洋ランキングコーナーが設けられるほどなのである。
自分は大真面目だが、俯瞰してみるとこんなボケはないでしょう!!
だいたい、2020年現在、新瑞橋と池下でJKFというキックボクシングフィットネスジムを経営しているということは、女性会員も多くいるということ。
彼女たちの存在を考えれば、このような女好きの趣味は公表しない方がいいに決まっている。
中には入会前に佐藤嘉洋ランキングを見て「気持ち悪っ」と感じ、取り止めにした人もいるかもしれない。
しかし私は、ある意味誠実でいたいのである。
自分の趣味をさらけ出して何が悪いのだろうか。
私が誰かに迷惑をかけただろうか。
「気持ち悪っ」と思ったなら、そんな気持ちの悪い男に近寄らなければいい話なのだ。
確かにその経済的損失は、経営者としては痛い。
しかし私は、自分の趣味を活かして「それ以上に稼いでやろう」という気概を持っている。
……という佐藤嘉洋ランキングを正当化したい
言い訳
でした。
PS
佐藤嘉洋ランキングは女性が見ても「キレイ」「カワイイ」と思えるような画像を選定している(つもり)。
また、JKFの業務内では、女性会員さまに対して気持ち悪いセクハラまがいのことは一切しておりません(当然)。
ジム内においては、草木も食べぬ草食系おじさんです。
どうぞご安心ください。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
明るく生こまい
佐藤嘉洋