インナーマッスルの鍛え方

JKFコラムをご覧いただきありがとうございます。JKFは、キックボクシングのあらゆる応用技を認めた上(スパー時の危険技は禁止)で基本を統一しています。

インナーマッスルの鍛え方について

image-インナーマッスルの鍛え方 - JKF池下

インナーマッスルは身体の深層部にある筋肉です。アウターマッスルはインナーマッスルよりも外側にある筋肉です。簡単に考えちゃいましょう。

キックボクシングにおいてインナーマッスルを鍛えるには、正確に打つ意識をすることです。

アウターは意識しなくても鍛えられますが、インナーは意識しないと鍛えにくいです。

たとえば、ジャブ、ワンツー。何も考えずに打つと、高さも位置もチギハグになりやすいです。また、プロの真似をして、慣れないうちからパンチの高さを変えるのもオススメしません。

まずはジャブ、ワンツーを同じ高さ、位置に狙いましょう。そうすることで、身体を制御しながら正確に打とうとするので、インナーマッスルに作用しやすいです。

同じ場所を打つ意識がインナーマッスルを鍛えます。

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たとえば、ミドルキック。初心者が力任せに蹴ると、蹴り足に意識が傾き過ぎます。

ミドルキックは軸足に体重をしっかり乗せ、少し片足立ちになるまで体重を乗せてください。蹴り足が浮いてから初めて、蹴り足を意識しましょう。ミドルキックは軸足7割、蹴り足3割くらいの感覚がオススメです。

また、蹴りを当てるときに、蹴り足の膝が下を向かないように気をつけましょう。蹴りは入れ込まなくても大丈夫です。蹴り込む感覚はやっていくうちに自然と身につきます。

書道でもインナーマッスル

私は辞書の旅と書道の趣味を持っています。書道は2021年からほぼ毎日、筆で辞書の言葉の意味を考えながら書いています。

書道をやったことのある人ならわかると思うのですが、日々鍛錬を積んでいると、同じ筆なのに線が変わってきます。

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これは書を再開して間もない2021年の愛です。そしてこちらが、2023年の愛です。

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明らかに違いますね。

最初は筆を上手く使えませんが、やれないなりに努力をしていると、少しずつ腕、手、指が繊細に動くようになってきます。指のインナーマッスルが鍛えられて、器用に動くようになったのでしょう。インナーマッスルは、体幹だけのものではないと私は考えています。これは箸の指の使い方にも置き換えられます。慣れはインナーマッスルの強化、かもしれません。

JKFはキックボクシングを通じて、会員の皆さまに健康になってもらいたいという想いで運営しております。キックボクシングは全身運動なので、運動不足解消にはもってこいです。ついでに強くなれます。試合に出る必要はないので、自分のペースで己を強くできます。

強くなった、上手くなったっていう実感は、やっているとわかりますよね。試合に勝つのももちろん嬉しいですが、日々の練習の中で、先生から言われたことや自分に課した課題を乗り越えた瞬間の気持ちよさは、試合に勝ったときと同じ気持ちです。日本人最強と呼ばれた私が言うから間違いないです。

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試合に出なくとも、その嬉しい気持ちが勝利した気持ちです。私もいまだに終わりのない高みを目指しています。それでいいと思うんですよね。未完の美、というやつです。

私はキックボクシングを滅茶苦茶良いスポーツだと確信しているので、もう30年以上キックボクシングをやっています。引退しても結局はフォームだとか力の出し方を追求しているので、選手時代よりもむしろ身体能力は高まっています。もちろん、現役時代の自分と試合をしたら負けます。それとこれとは話は別です(笑)

キックボクシングは自重トレーニングなので、身体への負担も少ないです。なるべく怪我の可能性を低くするよう心がけております。もしよかったら、ご一緒にどうですか? 

まだまだ暑いですが、きっと急に寒くなります。体調には気をつけましょう。清潔な手で生活しましょう。それでは10月もよろしくお願いいたします!

JKFマネジャー
佐藤嘉洋