芸術新聞社『墨284号 スッキリ解決! 書の疑問』
1976年刊行の書道専門誌の年間購読をはじめた。隔月で1冊送られてくる。さすがは専門誌。内容も濃い。2ヶ月かけて隅々まで目を通している。
習い事全般における学ぶ側の姿勢にもつながりそうな言葉も多く、書道専門誌ながら人生や経営、マーケティングなどにも十分に応用できる。厳しい言葉も含め、読んでいて楽しい。
2021年、中学生以来に書道を再開した。縁あって書家の星野葉柳先生と伊藤道子先生の2人から、有難い助言をいくつもいただき、今に至っている。『墨』を知ったのも、伊藤先生からバックナンバーをお借りしたのがキッカケだ。
役立ちそうな言葉を抜粋
キックボクシングはもちろん、仕事や人生にも応用できそうな言葉たちを5つ抜粋します。ぜひ参考にしてみてください。
技は、経験と鍛錬を重ねて体で覚えるしかなく、頭で考えても理屈や理論では不可能なことなのです。
『墨』284号 書作の疑問より
「好き」なら知るための作業も楽しんで取り組むことができるはず。「好きこそ物の上手なれ」ということわざは本当だと私は思っています。
『墨』284号 展覧会の疑問より
真実を流水に喩(たと)えるなら、それを妨げない繊細で肌理(きめ)細かい言葉こそ、人を救う力ではないか。丸太を数本置けば流水も妨げられ、「気」の流れも止まってしまう。そんな堰(せき)みたいな言葉じゃなく、繊細で「密」な言葉(中略)なら……。
『墨』284号 連載 天真を養うより
単なる勉強不足の質問は考えた結果の疑問とは違うからね。
『墨』284号 編集後記より
具鷲庵にて
佐藤嘉洋
【具鷲個展1ダイジェスト】