芸術新聞社『墨283号 わたしの好きな名句・名文』

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この書道専門誌『墨』のクオリティが高く学びになったので、今月の読書感想文とします。

存在を知ったのは2022年1月。90歳を超える書家の伊藤先生に時折具鷲庵(ぐわしあん)で添削をしてもらっていた時期に、墨のバックナンバーをお借りしたのが最初です。

2023年6月。愛知県には全国的にも珍しい書道博物館があることをご存知でしょうか。春日井市の松河戸にある道風記念館です。休日を利用して行ってきました。

2階には書道専門図書コーナーもあり、そこにあった墨のバックナンバーを1時間以上読みふけってしまいました。本の中の先生から教わっている感覚になります。そして翌月に墨の年間購読を申し込みました(笑)

で、今回がその初の墨です。

格闘技専門誌には慣れていますが、書道専門誌は縁遠かったので新鮮でした。書道に携わる人たちは書だけでなく、文もおもしろく、最初から最後まで読んでしまいました。

特に、過去の書の巨人の証言を再掲するコーナー『墨(すみ)アーカイブ』1983年1月号の日比野五鳳(ひびの ごほう)氏のインタビューが面白く学びとなりました。自分に厳しくいながら、どこか滑稽な感じもある日比野氏は仙人のようで憧れます。禅の人なのでしょうか。そもそも書道が禅なのでしょうか?

次号以降も楽しみにしております。

具鷲庵にて

明るく生こまい
佐藤嘉洋

具鷲個展1