喜多川泰著『運転者』

image-喜多川泰著『運転者』 - JKF池下

JKF池下から車で3分のところにある中華料理店『菜の花』の店主から勧められた本。もう3年以上通っている。ピータン入りの中華粥や中華風香港カレーがお気に入りだ。そしてこの書籍は、豊田市にある原田屋書店の店主からいただいた。有難い。

著者は以前、JKFの会員さんから勧められた『書斎の鍵』の喜多川泰さんだった。お気に入りの本を本棚に連ねる楽しさをより深めた良作である。

物語後半になって表紙を見返し、題名が運転「者」だったことに気づいた。ずっと運転手だと思い込んでいた。運を転がす者で運転者。素晴らしいですね。

自分の縁をさかのぼる

自分の縁を遡っていくと面白い。一人時間のときにぜひやってみてほしい。スマホのメモ帳でもいいし、ノートにボールペンでも構わない。どんなやり方でもいいから、今大切に思っている人を書き起こす。そして誰のおかげで知り合えたのか、名前をどんどん書いていく。行き着くところはどこだろう。人それぞれの答えが見つかる。正解も不正解もない。

大切なあの人との間には、苦手なあの人との縁もあるだろう。しかし大切なあの人と出会えたのは、苦手なあの人とのご縁のおかげなのだと思うと、多少は優しい気持ちになれるのではないだろうか。