江守賢治著『字と書の歴史』

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2021年9月から書道を再開してから、ほぼ毎日辞書の言葉を書き続けている。
最近、名古屋の書道専門店に伊藤先生(情報の会のメンバーのご母堂)と一緒に行った。
名古屋キョー和というお店だ。
当たり前ながら品数、種類共に、事務用品店とは桁違いで、ワクワクした。

逃げ道を無くすために、気合いを入れて練習用の紙を1000枚、清書用の紙も1000枚、墨汁も2リットル購入。
そして書籍コーナーにあった本がこれだ。

書道の段を取るまでに、この本を読んでおくのが好ましい、と書かれていた。
自分は中学時代に準六段まで行ったのだけれど、王義之(おうぎし)や顔真卿(がんしんけい)のことを知らなかった。
基礎知識が皆無だったのである。

今はWikipediaを見れば、概ねあらゆることがわかって面白い。
知ろうとしなければ知らないままだが、知ろうとすれば大体わかる世の中だ。
これは凄い時代だと思う。

ちなみに王羲之は、書聖と呼ばれている。
キリスト教のキリスト、仏教のブッダのような存在か。
逸話も数多くある。
辞書の旅にも、度々王羲之の話が出てくる。

書道と辞書の旅の相性の良さに、驚いている。
これは良い趣味を見つけた。
自己研鑽にもなるし、字も上手くなるし、間違いなくボケ防止にもなる。

過去の世界にも行ける。
つまり、現在に生まれてきたことが、いかに幸せなことかを教えてもらえる。

死を考える前に、過去の世界を見てみよう。
死ぬのはそれからでも遅くない。