東京国立博物館 / 台東区立書道博物館『没後700年 趙孟頫とその時代』
今年2月、東京国立博物館で開催された書聖、王羲之(おうぎし)の特集を観に行った。下はその感想文である ⬇︎⬇︎⬇︎
この本のすぐ横に、前年特集の趙孟頫(ちょうもうふ)の本も売っていた。書道アプリでも趙孟頫の名はよく見ていたので、直感的に読みたくなった。書に関する歴史や流れなどを学べて、大変勉強になった。
作画するには古意のあることを貴しとする。もし古意がなければ、工みであるとはいっても益とするところはない。最近の人はただ筆づかいの繊細と濃艶を知っていれば自ら名手と称している。
という一文があった。ようするに、
「絵を描くには古典が大切だ。もし古典を尊ぶ気持ちが無ければ、たとえ技術的には上手だとしても魅力はない。最近の人は、ただ筆を器用に扱うことができれば、自ら名人だと名乗っている。」
ということである。
書道以外にも通ずる言葉ではないだろうか。新しいモノももちろん素晴らしいが、そのほとんどは古いモノからインスピレーションを受けた上で発明に至るわけだから、自分ひとりの力では土台無理なのである。
本を読み独学で成し遂げた? いや、その場合、著者から学んでいる。先人たちへの敬意を忘れず、物事に取りかかりたい。
『具鷲書展1』開催
ありがたいことに、縁あって今月末に個展を開くことになった。千射万煎(せんしゃばんせん)の心で魂を込めて、珠玉の言葉たちを11点ほど書いた。もしよかったらぜひ見に来てください。
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株式会社エントリー presents
具鷲 ~ Guwashi ~ 書展 1
【期間】
2023/6/26(Mon) ~ 6/30(Fri)
18:00~21:00
【会場】
中国菜館 桃の花 本店
〒460-0003 名古屋市中区錦2丁目-14-21