見坊行徳、稲川智樹著『辞典語辞典』
私は『辞書の旅』をしている。この本の付録に用例や語釈の書き方があったので、それに習って『辞書の旅』の語釈を考えてみた。
辞書の旅…
〔嘉洋流語釈第2版〕
毎日、国語辞典を読み進め、その中から数語取り出し、独自の語釈・小説・用例などを考察し、感想を発信し続けて充実感を味わう果てなき道。
辞書の旅からご縁が繋がり、次世代辞書研究会や国語辞典ナイトにも参加させてもらっている。
それらにレギュラー参加している著者の見坊さん、稲川さんが編んだ辞典語をメインにした辞典。
これは読まねば。そろそろ買おうかな、と思っていた矢先に、「本屋で見た瞬間に佐藤さんの顔が浮かんで」とJKFの会員さんから。
有り難く読ませていただいた。
自分は読書にも結構な覚悟を持って取り組むようにしていて、読むと決めたら一字一句逃さずに読む。辞書風の作りだったので、読み進めるのに時間がかかったけれど、大変興味深いことをいくつも知った。
自分は単に辞書を読み、考えているだけで、辞書界のことはほとんど知らない。辞書のことを知れば知るほど、言葉の意味を断定する重たさを感じる。
辞書の語釈が絶対的に正しいとは言えないのである。
言葉に対してのこの謙虚な姿勢に、私は毎朝、辞書に前のめりになる。
キックボクシングもまったく同じで、絶対的に正しい理論はない。どこに観点を置くか、である。
謙虚…
新明解国語辞典第八版
自分の能力や置かれている立場をありのままに受け入れ、相手の意見を認めてすなおに取り入れたり 相手を抑えるような自己主張を控えたり する様子だ。
明るく生こまい
佐藤嘉洋