tee氏著『tee氏の昭和エロ本伝説』

image-tee氏著『tee氏の昭和エロ本伝説』 - JKF池下

2018年年末に私佐藤嘉洋の絵の初の合同展覧会『Wonderful World』が開かれた。
JKF(ジャパンキックボクシングフィットネス)会員のイッシーこと石原さんからのお誘いだった。
PRイベントとして私のトークショーも用意していただき(全然力になれなかったが)、大変貴重な経験をさせていただいた。

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そのイベントで紹介していただいた一人に、このtee氏がいた。
本を出されたということなので、本好きとして購入。
袖振り合うのも多生の縁である。
昭和のエロ本のおふざけを真面目に語る姿は、私の心に響いた。

ふざけたことを真面目にやり続ける

のが佐藤嘉洋屋の企業理念だからだ。
ちなみに2007年に創業した弊社、株式会社BRHT(ブルートと呼びます)の経営理念は、

明るく生こまい

ぶる~と整体院・鍼灸院・整骨院の企業理念は、

健康は自分で作ろう

ここJKFの企業理念は、

キックボクシングで名古屋から日本を元気に!

である。

ポルノ映画とピンク映画の違い

役に立つかわからないが、「ほほう」と唸った雑学が本中にあった。
ポルノ映画は大手映画会社が制作配給し、ピンク映画はインディーズの会社が制作配給したものらしく、映画会社の規模で呼び名が変わるというもの。

私の少年時代のエロ本といえば、まさにWondeful Worldそのものであった。
エロ本が道端に落ちていれば、ビーチフラッグのように一目散に競争して拾いにいく時代。
いまやタブレットやスマホなどで検索すれば、無料動画など山のようにある。
ネットのない時代は、現物絶対主義であったといえよう。

私の少年時代は、エロ本はもちろん(個人的には『ジャンボ』『ローレンス』などのエロ漫画が好きだった)、エロビデオは名前のごとくビデオテープだった。
つまり、アナログだ。
擦り切れるくらい見られて裏なのかどうかすらわからないくらい画質の悪い飯島愛の違法裏ビデオを、1泊1000円というぼったくり価格で2泊も借りたのが懐かしい。
そしてエロもアナログからデジタルへと革命が起きる。
DVDの登場だ。
そしてインターネットが社会に浸透し、エロ動画というものが普及する。
ついにモノがなくなったわけである。

アナログからデジタル、そしてクラウドへ

日常もエロも同様なのである。
私はこの時代に生まれてきてよかったと心底思っている。
なぜならこの時代の変遷を共に経験することができたからだ。
これからも技術は進歩し、急加速して革新の連続になっていくだろう。
しかし、エロも音楽もモノがあった時代から、すでにモノがない時代になってしまった。
これはもう、ほとんど行き着くところまで行ってしまった感がある。

便利になった。

しかし便利さを実感できるのは、不便さ(当時は不便だとは思っていない)を経験しているからなのだ。

これからは、モノがどんどんなくなっていく時代になりそうだ。
一番大事なものは、思い出になるかもね。
今日生きている日を、しっかりと思い留めて、今日会った大切な人、大好きな人と一緒に過ごした時間を大切な思い出として、たまには振り返って楽しみたい。

昭和のエロ本を真面目に語った本を読んで、一人考え込んだ。

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限定10枚50000円(税別)で販売している『Woderful World』。
なんとすでに3枚も売れてしまいました。
3月には滋賀県からわざわざ車で取りに来てくれる購入者の方が。
自分の絵も、ただ好きで描いていただけなのですが、まさか売れるようになるとはねえ。

生涯で1枚しか売れなかったと言われているゴッホを抜いた形になります!

明るく生こまい
佐藤嘉洋