みうらじゅん著『マイ仏教』

image-みうらじゅん著『マイ仏教』 | 名古屋池下のキックボクシングフィットネスジム

みうらじゅん氏は私の心の師の一人である。
『正しい保健体育』という中学生向けの本で衝撃を受けてから敬愛している。
とにかく言葉を作るのが天才的な人である。

マイブーム

という言葉を作ったのは、実はみうらじゅんさんなのである。

もともと私は宗教や哲学の話が好きで、いろいろな宗教を浅く学んでいる(宗教家の方には申し訳ないくらい非常に浅く)。
昨年『空海の思想について』を読んでから、仏教により興味を持ち、浅くではあるがもっと学んでみようと思った。

そこで手に取ったのが、この『マイ仏教』である。
非常にわかりやすかった。
今まで仏教に何の興味もなかった人にもきっと理解のできる内容だと思われる。

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私は現在、国語辞典を1日2ページずつ読み進めるという『#辞書の旅』というのを行っていて、そこにも驚くくらい多くの仏教由来の言葉が出てくる。

この『マイ仏教』にも当然出てくる言葉で

四苦八苦

という言葉がある。

 

四苦八苦❶仏教で、人生にまつわるすべての苦しみ。

四苦に愛別離苦・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)の四つの苦を加えたもの。

❷非常に苦しむこと。

明鏡国語辞典第2版

せっかくなので四苦も調べてみた。

四苦仏教で、人生の四つの苦しみ。

生苦(しょうく)・老苦・病苦・死苦。

明鏡国語辞典第2版

私はこの言葉を読んで、宇宙(仏教でいう「空」?)から、ぶわっと言葉が降ってきたような気がした。

『四苦八苦』

生きることは苦しい。
老いることは苦しい。
病にかかるのは苦しい。
死ぬのは苦しい。

愛する人と別れて離れるのは苦しい。
怨み憎む人と会うのは苦しい。
求めたものを得られないのは苦しい。
五つの陰(身体・感覚・想像・感情・理解)を盛えさせるのは苦しい。

しかし! だからこそ!

生きて人に尽くすことは楽しい。
老いて振り返ることは楽しい。
病いにかかって治れば楽しい。
死んで終われば楽しい。

愛する人と別れて成長するのは楽しい。
相手の幸せを願ってやろう!

怨み憎む人と分かり合えたら楽しい。
相手を祝福してやろう!

求めたものは得られないから楽しい。
いつかいつかとずっと夢を見てられるぞ!

身体を鍛え、感覚を研ぎ澄まし、想像力を養い、感情を豊かにし、理解力を深めよう。

四苦八苦よ、欲よ、願いよ、夢よ、希望よ。
すべて私に降りかかれ。
私はすべて抱きしめてやろう。

泣きながら。
そして笑いながら。

私はこのような心持ちで生きていきたい。
読書して、勉強して、このような良い言葉を大宇宙から運良く借りてきたものを世に伝えていきたい。
借り物だから著作権はない。
別にこれでお金儲けをしようとは思っているわけでもない。
もちろん少しは欲もある。
けれど、回りまわってでいい。

たとえば、この書評ブログを誰かが運よく見てくれて、興味を持ってくれて、JKFにキックボクシングフィットネスの体験に来てくれたり、ありがたいことに入会を決めてくださったり、そして会員の人においては、ちょっと忙しいし、そろそろジムを辞めようかな、思っているところを踏み留まってくれたりすれば、めちゃくちゃ嬉しい。

どんどん転用してもらったり、誰かに伝えたりして、少しでも明るく楽しい人生を送ってくれる人が一人でも多く増えたらいいなあと考えているのである。

明るく生こまい
佐藤嘉洋